理系でなくても参考になる「理系のためのクラウド知的生産術」(堀 正岳著)

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来年度から大学院に進学する予定で、クラウドサービスを日頃から使用している僕にとっては、購入しない理由がなかった一冊。

本書は、研究環境に近道を作って時間を生み出せるクラウドサービスの「導入」とその基本的な使い方に加え、作業効率を最大化するための「考え方」にまで踏み込んだ解説を行っています。

理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)

クールに見えない研究者たち

担当教授が常に「忙しい」「時間がない」と呟いてる。まさに本書で説明されているように、部屋には書類が山積し、PCデスクトップにファイルが散乱している。数々の実績を上げている先生なのだけれど、なんだか格好悪いなと感じてしまう。他の研究室の友人にも聞くと、ほとんどの先生が学生に指導する時間を割く余裕がない様子。

そんな姿を横目に見ながら、大学学部四年で微生物を研究している僕自身、クラウドサービスであるGmail, Dropbox, Evernoteという三本柱で日頃の研究をサポートしていました。

しかし、Google Scholarで見つけた論文をDropboxに送ったはいいけれど、参考文献の書式フォーマットに苦労したり、論文を執筆する際に、以前読んだ引用文献のどこを書くんだっけと悩んだりと、もう少し上手にクラウドサービスを利用出来るんじゃないかと思っていました。

このような背景に加え、著者の堀さん(@mehori)は現役研究者でありながら、ブログを更新されており、また書籍も多数出版されている。それらの時間の生み出す原点は、ここにあるんじゃないかと思いまして、この本の目次を見た瞬間に「買う!」と喜んで向かう私でした。

クラウドサービスを研究生活に取り入れる「使い方」と「考え方」

本書では、クラウドサービスの代表格であるGmail、Dropbox、Evernoteを中心にそれぞれの基本的な操作の説明(導入)と、それぞれを使うことでどのように時間を生み出せるかを具体例を持って説明しています。

また、他のサービスとしてメンデレイ、スライドシェア、マインドマイスターなどを挙げています。

本書を読んで、なるほど、堀さんがブログで説明されていたクラウドサービスは、研究生活でこんな風に使えるんだといった多くの気付きがありましたし、僕の感じていた不満点がぽろぽろと解消されること、されること。

とても読みやすく、クラウドサービスへの敷居を下げてくれる本です。クラウドサービスをほとんど使ったことがない人にも、ある程度触った人にもこの本を是非、手にとってもらいたいです。

とりわけて、学生の論文締切り日を失念したり、学生に渡す書類を配り忘れる教授に(汗)。

「理系」でないあなたにもオススメです

本書は、「理系の(研究者)」と銘打っていますが、他の方々も使えるエッセンスが散りばめられています。上記のクラウドサービスの概要を知るのにも、またGTDの概念を知るのにも、本書はオススメです。

これからの研究生活で、堀さんの仕組みを真似しながら、自分に馴染む仕組みをこのブログで書いていきたいと思います。

理系のためのクラウド知的生産術 (ブルーバックス)

参考:すべての研究者に時間の贈り物を「理系のためのクラウド知的生産術」(講談社ブルーバックス) | Lifehacking.jp