複数の Mac で、アプリ設定を共有する方法
家では、iMac、研究室では MacBook Air を使用していますが、その Mac 間でアプリの設定などを共有させたい時があります。
今回、愛用しているスニペットアプリ DashExpander で登録した情報をどちらの Mac でも扱えるように Dropbox を経由して、共有(同期)させることにしました。
何度か別のアプリで、アプリの設定を共有させてきたのですが、やる度にその方法を忘れてしまうので、ブログに書いておきます。
前準備 1:SymbolicLinker の準備
複数間の Mac でアプリ設定を同期させるために、SymbolicLinker を使用します。
SymbolicLinker で、設定ファイルの場所を指すショートカットを作成し、アプリにそれを設定ファイルだと思い込ませます。一方、そのアプリの設定ファイルを Dropbox に移動すれば、これでアプリ設定が同期できるというわけです。
以下のサイトで、Download SymbolicLinker から、SymbolicLinker の dmg ファイルをダウンロード → 展開 → SymbolicLinker.service を開いておきます。開くだけで特にアクションは起きませんが、これで OK です。
前準備 2:ライブラリフォルダへのアクセス
アプリの設定ファイルは、ライブラリフォルダに存在します。
ライブラリフォルダは特殊な場所なので、通常では見ることが出来ません。これを見ることが出来るようにするには、以下の 2 つの方法があります。
いずれかの方法でアクセスしてみて下さい。
1. ターミナルでライブラリフォルダが見れるように変更する。
ターミナルで以下のコマンドを打ち込むと、ライブラリフォルダが見れるようになります。
chflags nohidden ~/Library/
ちなみに、元通りに隠すには、以下のコマンドを打ち込みます。
chflags hidden ~/Library
2. option を押しながら移動する。
Finder メニューバーの「移動」で option を押すとライブラリへの道が開けるので、ここから移動します。
では、SymbolicLinker で、アプリ設定を共有していきましょう
ライブラリフォルダには、アプリ設定ファイルが存在しています。
今回、目的とする DashExpander の設定ファイルは、以下のアドレスにあります。
ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Application Support/DashExpander
このファイルを Dropbox の任意の場所に移動します(移動させる前に、対象アプリを終了しておきます)。
移動した先のファイルを右クリック → 「サービス」→「Make Symbolic Link」をします(サービスが省略されてる場合もあります)。
すると、ここでは DashExpander symlink というファイルが作成されます。
このファイルを先程まで、DashExpander ファイルが存在していた元の位置に移動させます。
ユーザ/ユーザ名/ライブラリ/Application Support/
移動させて、名前を「DashExpander symlink」→「DashExpander」に変更します。
これで、一度対象アプリを立ち上げてみて、設定が変わっていないことを確認します。
後は、同期させたい別の Mac で、Dropbox にある設定ファイルの Symbolic Link を作成 → ライブラリ内の設定ファイルの入ったフォルダを削除 → 作成した symlink を入れて、名前を変更するという手順を踏めば、複数の Mac で、アプリの設定を共有することが出来ます。
おわりに
最初は設定するのがかなり面倒なのですが、一度しておくと複数の Mac で同じ情報を扱えるので便利です。
僕は、この方法で、ブログエディタ MarsEdit の下書きも同期させています(MarsEdit の場合、ファイルを同期した後、閉じて起動しなおすと下書きが反映されます)。