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旅の効用について

日常生活において、非日常を味わうのは少し難しい。付近の行ったことがないお店にご飯を食べに行くというのは、立派な非日常になるが、その回数があまりにも多いとそれさえも日常の一部と化してしまう。最近は、外食ばかりな僕です。

そのように、あらゆる体験・行動が日常に落とし込まれる可能性を持っているのですが、そのなかでも「旅」だけは別物のように思える。旅の舞台が、生活圏外というのがひとつの鍵だと思ってますが、果たしてどうなのだろうとか、少し考えたりね。

この週末、東京から一時間程度で行ける「江ノ島」に行って来ました。湘南新宿ラインを使えば、新宿から一時間程度で行けるんですね。僕が、ふらりと旅をするのに、いつも明確な理由なんてなくて、ただ、この路線はどこまで続いているのだろうとか、あのアニメの聖地が気になるとか、読んだ小説で出てきた土地の名前を覚えていたとか、そういう、ふんわりとしたひっかかりが、僕をその土地へ向かわせます。

江ノ島では、しらす丼を食べて、島を一周してきました。だいたい2時間程度だったかな。しらすのシーズンは初夏で、今の時期は冷凍しらすだというのに、少しだけがっかりしました。風が強い日で、風を切るとんびが大変そうだった。江ノ島は、こじんまりとしたとても良い島でした。

まあ、なんというか旅はいいですね。旅をする度に、「ああ、この地は自分がいなくても回っているんだ」と肌で実感できる。そうすることで自分の存在を限りなく小さく落とし込める。「自分はクソだな」とね。そして、後はそこから再び這い上がるだけだ。こういうネガティブさをポジティブに変える行為はいいね。その変換式を高校生の間に身に付けられて本当によかった。それがなければ、たぶんもっと生きづらかっただろうと思っているぐらいだ。

他に旅の効用を書いてみるならば、日常生活のいらないものを旅を通して捨てられる気がする。プライドとか、虚栄心とか、あるいは即物的なモノとか。実際、旅が終った後に、断捨離と掃除が捗る。旅先に持っていくモノ=最低必需品という法則が、あらゆるモノの価値を下げるからかな?

そんなわけで一ヶ月に一度は、どこかに旅に出ようと思いました。まる。