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ハワイにいる僕に日本から電話がかかってきて、海外事業者宛の通話料が 700 円かかった話

ホノルルの高層ビルの間を窮屈そうに沈んでいく夕陽を見ていた。僕は、ホテルのバルコニーでドクターペッパーを飲みながら、生き残った陽光が藍色に染まるのをただ眺めていた。

ホノルルの喧騒が高層ビルに反響して、不思議なホワイトノイズに変わる。時々、パトカーだか救急車のサイレン音が交じる。ドクターペッパーを傾けるたびに、ぱちぱちと炭酸が喉の中で弾ける。

第参話 : 鳴る、電話

唐突に、アルミテーブルに置いていた iPhone が着信を告げる。バイブ音が途切れなく鳴る。ディスプレイを見ると、アルバイト先の先輩からの電話だった。

「あれ、これ、先輩に国際電話代がかかるんじゃないか?出たほうがいいのか?いや、ここで出ないとまた何度も電話をかけてくるだろう」と逡巡した後、iPhone の画面をスライドして耳に近付ける。

「もしもし」と太平洋の向こうにある島国から海底を這ってへろへろになった電波が届く。「もしもし」と僕も答える。「なんだか電波酷いね」と先輩は言う。きっと、僕の声を乗せた電波も酷い有様だったろう。

何度も相手の言葉を確認しながら慎重に会話を進めあう。僕と先輩のシフト交換することになった。

電話を終えてから、国際電話代について調べた(ちなみに、モバイル Wi-Fi ルータ「MiFi」でネットサーフィンしている)。どうやら、受信側にも料金が発生するらしいのだ。

SoftBank : 9 月分の請求金額

さて、気になる請求金額である。

なんか、見慣れないものが。これが国際電話代だろう。ちなみに、4 分の電話代は、1 時間のバイト代とイコール(泣)。

サービスエリアと料金情報

ハワイでは、データローミングをオフにしていたが、AT&T(通信会社)の電波を拾っていた。つまり、南・北アメリカの AT&T の料金情報を調べればよい。

サービスエリア&料金情報 | SoftBank

ここから調べると以下の表にたどりついた。

1 分当たりの着信料 175 円。700 円ということは、4 分に当たる通話料が発生している。

この表で驚いたのが、日本への通話料は 140 円と、自分からかける方が安いという事実。なんで相手の都合に合わせた方が、電話代が高くつくんだ?摩訶不思議である。

というわけで

海外に iPhone を持って行くときは、国際電話に注意というお話でした。