Arduino をはじめよう 〜 総合開発環境のダウンロードから、LED を点灯させるサンプルプログラムの実行まで 〜
2013 年の目標は、電子工作を齧ることなので、初心者向けの Arduino(アルドゥイーノ)に触れてみました。
この記事では、Arduino 総合開発環境のダウンロードから、LED を点灯させるサンプルプログラムの実行までを解説します。
Arduino とは
Arduino は、フィジカルコンピューティングのためのオープンソースプラットフォームです。フィジカルコンピューティングとは、誰でも簡単に電子工作とプログラミングを組み合わせてモノを作ろうぜという意味らしいです。たぶん。
Arduino のためのキットが 4,000 円程度で用意されており、さらに総合開発環境(Win, Mac, Linux)が無料なので、4,000 円から気軽にはじめることが出来ます。
Arduino をはじめる準備
Arduino をはじめるには、以下の 2 つが必要です。
- Arduino 向けに用意されたマイコンボード
- PC とマイコンボードを接続する USB ケーブル
マイコンボード(Arduino ボード)は、Amazon でも買える「Arduino をはじめようキット」を購入しました。
USB ケーブルは、[A オス - B オス] を購入します。Arduino に接続する側のインターフェースは、下図を参考にして購入してください。デジタル・ガジェットをたくさん持っている人は、既に持っているかもしれません。僕は、持ってなかったので秋葉原の電気街に買いに行きました。100 均でも売っているようです。
以上に加えて、参考書を一冊買っておくと便利です。「はじめようキット」に親和性のある書籍を購入してみました。
Arduinoをはじめよう 第2版 (Make:PROJECTS)
総合開発環境の導入(Mac)
公式ページから、Arduino IDE(総合開発環境)をインストールします。
Download から Mac OS X を選択するとダウンロードが開始されます。2013/1/4 時点では、v1.0.3 が提供されています。zip ファイルを解凍して表示された「Arduino.app」をアプリケーションフォルダに突っ込んでおきます。
Arduino.app を起動するとこのような画面になります。なかなか可愛い画面ですね。かなり日本語化されているようです。
サンプルプログラムを実行する
それではサンプルプログラムを実行してみます。
その前に、Arduino ボードに USB ケーブルを差しておきます。ボード上の L と書かれた LED が点滅していれば OK です。
さらに、シリアルボードを選択します。「Arduino.app」→「ツール」→「シリアルボード」から「/dev/cu.usbmodem」で始まるものを選択します。
サンプルコードは、既に用意されているものを利用します。
「ファイル」→「スケッチの例」→「01.Basics」→「Blink」を選択します。ちなみに、スケッチとは、プログラムのことを指しているみたいです。
そのサンプルコードです。
/*
Blink
Turns on an LED on for one second, then off for one second, repeatedly.
This example code is in the public domain.
*/
// Pin 13 has an LED connected on most Arduino boards.
// give it a name:
int led = 13;
// the setup routine runs once when you press reset:
void setup() {
// initialize the digital pin as an output.
pinMode(led, OUTPUT);
}
// the loop routine runs over and over again forever:
void loop() {
digitalWrite(led, HIGH); // turn the LED on (HIGH is the voltage level)
delay(1000); // wait for a second
digitalWrite(led, LOW); // turn the LED off by making the voltage LOW
delay(1000); // wait for a second
}
13 番ピンに差された LED を点灯するプログラムです。
キットに入っている LED を使います。この LED をボードにある 13 番ピンに指します。この時、足の長いほう(アノード)を 13 番に、短いほう(カソード)を GND に接続します。
接続したら、プログラムをコンパイルして、マイコンボードに書き込みます。コンパイルは、左のチェックボタン。書き込むのは、右の矢印ボタンです。
成功すると LED が点滅します。
これで Arduino を楽しむための最初の一歩が踏みだせました。これから、Arduino を使った電子工作をしていきたいと思います。