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落ち葉拾いの孤独

新宿アイランドタワーの前を毎朝自転車で通る。赤く太い「LOVE」のオブジェが置かれていることで有名だ。

一ヶ月前までは、毎朝、清掃員の方が落ち葉を拾っていた。イルミネーションが巻かれた木々が散らす葉を掃いてまとめて、ちりとりで片付ける。新宿アイランドタワーには、くたびれた鳩が喉を潤すぐらいのちょっとした水辺があって、そこにも落ち葉がたまる。清掃員は、網目の粗い大きな虫取り網で、落ち葉をすくっていた。

新宿の駅から吐き出されるビジネスマンに混じって、毎朝その作業を繰り返している。しかし、綺麗に落ち葉を拾っても翌日にはまた同じぐらいの量の落ち葉が落ちている。大変な作業だ。

彼らの作業を見ていると、大学時代にサークルでツリーハウスを作っていたことを思い出した。ただ、その作業内容は、足場の悪い地面をならす作業だった。不安定な石を除いて、躓く原因になる木の根を鎌で切り落とし、やわらかい地面を固める。誰とも話さず、黙々とその作業を一日中していたことを思い出す。

なんでそんなことをしているのか、と思われるかもしれない。それはなんだか退屈そうで、面白くなさそうだ。しかし、こういう一見無駄にみえる作業がやってみると実に楽しい。

僕は清掃員を見ているとそれを思い出す。そのような、誰にも存在を認められないような、コツコツとする地味な作業は、素晴らしく楽しそうだなと僕は思う。少なくとも、彼らを完全に無視してオフィスビルに向かうビジネスマンよりは、なんだか楽しそうな顔をしている(ような気がする)。

彼らの孤独は、とても幸せそうだ。そして、見ている僕はなんだか元気がもらえる。

ただ、最近は、木が完全に裸になってしまったので、清掃員の姿が見られず、寂しい。彼らはどこにいってしまったのだろう?