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宮古島をレンタル原付でぐるりと旅してきた

そういえば、一ヶ月前に休暇で宮古島を旅してきた。羽田→那覇→宮古と飛行機を乗り継いでいく。沖縄本島に行ったことがないのに、最初の沖縄として宮古島を選んだのは、なんとなく自分に合っているだろうという直感だった。

宮古島は丁度よい大きさの島だった。五日間宿泊していたドミトリーでレンタルした原付で宮古島をぐるりと回った後に、その直感は確信に変わった。

10月中旬の島の気温は、24~28度。汗をかくほどではなかった。島の全周は、100km 程度。宮古島は平地がなだらかに広がり、その大半がさとうきび畑として使われている。人の背丈よりも高い迷いこみそうな畑に吹く風のそよぎと、スプリンクラーが水を撒くぷしゅっぷしゅっというリズムが、耳に心地よい。警察官型人形宮古島まもる君(よく見ると少し怖い)が、島の各所を見守っている。

珊瑚礁が発達してできた宮古島は、その地質のほとんどが琉球石灰岩である。石灰岩は水はけがよく、降る雨のほとんどが島外に流出してしまうため、島は水不足に悩まされていたそうだ。だが、石灰岩の下層にある水を通さない泥岩を利用した地下ダムの建造が、それを解決した。地下ダムに貯められた水は、スプリンクラーを元気に回すために使われている。総合博物館と地下ダム資料館を訪れて得た知識だ。

島から見る海は、太陽を難しく反射する波と、空と海の青と砂の白がただ印象的だった。海は、太陽の高さと角度で色を変えた。砂は、歯が頑丈な魚によって囓られた珊瑚礁からできていると訊いた。珊瑚がそのまま打ち上げられている砂浜もあり、波で丸くなったそれらの欠片を踏みながら歩くのは罪悪感があった。

そんな海を泳いで驚いたのは、その海水温の高さだった。福岡県の海は、背中が焦げるように暑くても、海に入れば唇が紫色になったものだけれど、宮古島では、そのようなことはなく、息が続く限り潜れた。海には、変な色と変な形の魚がうじゃうじゃいた。手に銛があれば、捕まえられそうだった。

宮古島には、来間島と池間島を結ぶ、それぞれ 1km を超える大橋がふたつあり、船を利用することなく海の上を渡ることができる。来年には、それらに加えて、無料で渡れる橋としては最長を誇る伊良部島との橋が完成する予定だとか。海風を浴びながら、あまり車の通らない橋を原付で走らせていると、山口県にある角島と記憶がだぶる。原付の制限速度 30km/h がもどかしい。

あまり観光名所を意識せずに、毎日まいにち島を赴くままに移動したから、なんとも言えないのだが(地下ダム資料館に行く観光客はまずいないだろう)、東平安名崎岬が特によかった。高台にある岬にある灯台から眺める景色は、なんとなく終末を思わせた。適度に転がる大きな岩と寄せる波が、島に攻め入る巨大生物のようだった。

東京都内は、もうそろそろ紅葉が見どころだ。あの、半袖でも夜を過ごせる場所は、今はもうどこか遠い。