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法定通貨と仮想通貨の基軸通貨

法定通貨に基軸通貨があるように、仮想通貨にも基軸通貨があります。それを知っておくと、仮想通貨の値動きに理由付けができるかもしれません。

法定通貨の基軸通貨

現在では多くの国が独自の通貨を発行しています。例えば、米ドル、日本円、ユーロなどです。日本円を持っていて、米ドル(アメリカドル)を買いたいとき、それを交換できる市場は外国為替市場といいます。ここで日本円を米ドルに交換することができます。

この市場では、多くの人がそれぞれ持っている通貨を、ある人の欲しい通貨と交換することができます。このとき、あなたが持っている通貨がマイナー(流動性が低い)なとき、その通貨は交換できないかもしれません。

現在、米ドルは一番メジャーな通貨です。何故なら多くの人が信頼していて、その価値を信じているからです。米ドルを持っていれば、多くの通貨に交換することができます。この米ドルのような通貨を**基軸通貨(Key currency)**といいます。

現在の基軸通貨は米ドルですが、第二次世界大戦前までは英ポンド(イギリス・ポンド)でした。

仮想通貨の基軸通貨

bitcoin

現在の仮想通貨の基軸通貨は、ビットコインです。これは一番古い 2009 年から運用されている通貨であり、ビットコインには発行枚数上限があるため、採掘量に上限のある金に似ているという理由からだと思います。

仮想通貨取引所 Coincheck では、すべてのアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)は、ビットコインで買うことができます。一方、アルトコインでは、どの仮想通貨も買うことはできず、一度、日本円に交換してからになります。

基軸通貨は歴史によって異なるため、今後、ビットコインが基軸通貨から変わることも考えられます。ビットコインは仮想通貨としては仕組みが古く、送金スピードが実用に耐えない問題があり、それを解決するために起こる分裂(フォーク)がしばしば問題になります。

この不安定さは、基軸通貨の「他のものと交換のしやすい性質」を満たすとは、個人的には思えません。しばらくは、ビットコイン一強の状態が続くとは思いますが、今後どのように変わっていくのか楽しみです。