フィリピン留学 1/16 週目
フィリピンに着いてから授業漬けの一週間を乗り越えて、久しぶりに MacBook を開いている。ディスプレイに実家の猫の毛が付着していて、実家が懐かしくなり、小生、ホームシックになる(小生物語を参考のこと)。こちらにも校内を徘徊している野良猫がいるが、まだこちらでの免疫系が十分ではないと感じていて、触るのを控えている。日本由来とフィリピン由来の混合細菌叢を育成中である。
さて、今はフィリピンの首都マニラからバスで 3 時間の学校に住んでいる。治安のいい地域にあり、現地の小中高生やサイエンススクール生と同じ敷地内で学んでいる。卒業する 12 月までは雨季(Rainy Season)にあたり、早朝は草木が朝露に濡れ、日中も頻繁に雨が降っている。周囲に街灯があまりないため、夜には星空が見れるかと思ったが、ふと見上げる時には雲がかかっており、過去から届くその光を見つけることは難しい。
学校が日本人経営 + 大学生の夏季休暇というのもあり、90% の生徒は、日本人大学生である。元来、そのノリに付いていけないから、同じように仕事を辞めて来ている方々や、同年代の韓国人と話している。先生方には、“Don’t be shy!” と交友関係を深めるように言われるが、この 26 年間染み付いた考え方やナメクジのように暗い性格を変えることは、困難を極めている。
週の初めにスピーキングテストがあり、High Beginner レベル(38/100 点)からのスタートとなった。今後、どのレベルまで届くのかはわからないけれど、ここでの楽しみのひとつである。授業はマンツーマン形式で、1 日 6 時間、英語を話している。教科書に沿う時間より、英語で自分の意見や知識を話している時間のほうが多い。自己紹介やその日の体調に加えて、バクテリアによる旨味の製造、フィリピン人の海賊版に対する意識、何故私は記憶力が悪いのか(I have bad memory.)などについて話した。短いセンテンスで意見は伝えられるけれど、時制や三単現のミス、/w/, /l/, /r/, /ch/, /th/ の発音は目下の課題だ。
冒頭の写真は、近所にあるショッピングセンター付近の道路。この後、大雨が降った。フィリピンの主要な公共交通機関はバスであり、新宿南口のバスセンターに停まるような立派なバスがあれば(車内 Wi-Fi まである)、油断するとバスから落ちそうなデンジャラスなものまである。